「未来を拓く声 主張大会が切り開く新しい世界」

今日は、中学生の私の主張大会のお話です。

「え、私の主張大会?」とあまり聞かない言葉かもしれませんが、長年学校教育の中では、中学2年生に位置付けられている教育活動です。

何かマニアックなもの、と思われがちですが、これこそ次代を担う子どもには必要不可欠です。

先日、美濃市の青少年推進委員会に出席しました。

今年、来年と市から委嘱されている役目です。 その会で、議題になっているのが、私の主張大会の発表です。 各中学校から代表が出され、そこからさらに市の代表を選考するというものです。

この私の主張大会は、14歳になった、昔でいう元服にちなんだ活動で、子どもたちが大きく社会の仲間入りをする第一歩の行事と言われています。

では、この私の主張大会の目的についてお話ししましょう。

少年の主張全国大会では、趣旨にはこう書かれています。

「 少子高齢化、国際化、情報化が急速に進み、環境が目まぐるしく変化する現代社会において、次代を担う子どもたちには、心身ともに健康で他者を思いやる心を持ち、社会的に自立していける、健やかな成長が求められています。 そのためには、広い視野と柔軟な発想や創造性などと共に、物事を論理的に考える力や、自らの主張を正しく伝え、理解してもらう力などを身に付けることが大切です。 少年の主張全国大会は、子どもたちにとって、これらの契機となることを願い実施するものです。」

さらに発表内容には、次のようなことが書かれています。

ア.社会や世界に向けての意見、未来への希望や提案など。

イ.家庭、学校生活、社会(地域活動)及び身の回りや友達との関わりなど。

ウ.テレビや新聞などで報道されている少年の問題行動、大人や社会の様々な出来事に対する意見や感想、提言など。

みなさん、これを聞いて何か感じることはあるでしょうか。

「社会や世界に向け手に意見」、

「大人や社会の様々な出来事に対する意見や感想、提言」、

この言葉に私は大きな意義を感じます。そう感じて、これまで中学校教員として子どもたちに話をしてきました。

今の社会の現状をみなさんは見ているでしょうか。

目をおふせたくなるような事件事故。国会議員の裏金問題、ウクライナやイスラエルなどでの戦争、本当に大変な世の中です。

または、先日もお話した不登校29万人のニュース、いじめの問題など、多くの社会問題が起きています。

そのことについて、中学生なりにどう思っているのか、どう考えさせていくのかは、とても大事なことです。 ある面、「今の大人は何をやっているの」、「私たち中学生には勉強しろと言っているけど、大人は勉強しているの」、「なんでこんなにもテストが多いの」、「もっと、おもしろおいことを学びたい」など、大人に対する意見があってもいいし、そういうことを提言していくことが極めて重要になります。

そうした意見、姿勢が大人への第一歩となると私は思います。

昔の私の実践を紹介します。 平成20年度、2008年の実践です。 当時の子どもたちはいま何歳でしょうか。15年前なのでもう30近いでしょうか。

私は、市の主張大会の取組を学級で実践しました。 当たり前のことですが、いい主張作文を選ぶためではなく、一人ひとりに今の社会に、自分の生き方について考えるように指導しました。

まずは学級の中での主張大会です。参観日に行いました。

その会場には、次のようなことが書かれた案内を張り出しました。

「少子高齢化、国際化、情報化、考え方や価値観の多様化等が急速に進展する現代社会にあって、私たちは、論理的に物事を考える力や自分の主張を正しく理解してもらう力、広い視野と柔軟な発想や創造性などを身につけることが、特に求められます。」

ここからが重要です。

「同時に、私たちがこのような力を身につけながら伸び伸びと育つためには、まず、おとな自身がいきいきとした自分と豊かな心を取り戻し、その姿を私たちに見せていくことが大切です。 」

「この主張大会は、私たちから皆さんへのメッセージです。」

どうでしょうか。 単に子供たちの成長を願うためだけのものではなく、私たち大人が子どもたちの作文から気づくことが大事になっているということです。

学級内での私の主張大会では、全員の主張作文の交流を行い、その中でもさらに主張有のしっかりしているものを選抜、参観日での発表という段取りです。

学級代表の「私の主張」発表

①「日本の不景気と職について」

②「国際交流」

③「二十一世紀をどう生きるか」

④「顧みるべき故郷」

⑤「人と人との関わり」

⑥「親子の絆の大切さ」

それだけではなく、保護者からも子どもたち一人ひとりにメッセージを書いていただき、子どもたちの今後の活躍を祈るという活動です。

保護者の方からの感想では、

「まったく頼りないところばかりだけど子どもの思いがよく伝わってきた」

「私たち大人も社会に目を向けていかなければならない」

など、子どもたちの今後をしっかり見守っていきたいという意見が多くありました。 まさに、子どもたちだけの活動ではなく、大人もしっかり社会について考えていかなければならない意味のある活動でした。

さて、こうした取組をご存じだったでしょうか。 なかなか学校でのそうした活動は、保護者の方に伝わっていないと思います。 いろいろいそがしく、そこまでの活動に取り組めない、というのが現状と思います。

教科指導も大事です。生徒指導上の問題も多いことでしょう。

しかし、この活動こそとても重要と私は思います。 英単語1つ覚えることより、社会に目を向けて自分の思いをお主張することこそ重要で、こうした活動は学校でしか行えません。

そうした意味では、テストばかりで子どもたちを追い回すのではなく、先生ひとりひとりが社会に目を向けていける子どもたちに育てていくことは本当に重要で、今の社会には必要です。

多様性を認める、子どもたちを生きる、本当に大事なことです。

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