今回は、中学生の前期期末テストが終わったところですので、偏差値のお話をします。
子どもたちが頑張った証を点数だけではなく、客観的に評価できるのが偏差値です。
残念ながら、ある中学校では毎回出るのですが、近くの学校では平均点のみです。
さて、ある子どもが中間テストで60点、期末テストでは50点だったとします。
「今回はやっぱり勉強しませんでしたね。次は頑張りなさい!」
というには、テストの平均点、偏差値をみないとわかりません。
それぞれの平均点を、中間は70点、期末は40点とすると、この子はどうだったでしょうか。
もちろん、よく頑張ったということです。
点数というイメージが強く、50点ではよく頑張ったとは言えない、とよく思われますが、
40点平均のテストはかなり難しかった、その上平均を超えたとすれば、素晴らしい結果です。
平均点をもとにすれば、その頑張りがわかるものの、点数と平均を比較しながら見ないといけないので、なかなか見にくい値といえます。
そこで、テストいかんにかかわらず、より分かりやすく数値化したのが偏差値です。
偏差値50は、どんなテストでも平均の値を示しています。
よって、問題のむずかしさ問わず、前回のテストと比較することが安易だということです。
このある子は、前回平均70点のところを60点ですので、偏差値は40台です。
対して期末では、平均40点のところ50点なので、偏差値は50台です。
かなり頑張ったといえるでしょう。
こうして考えると、偏差値をみてテスト結果を評価することが大事というのがわかりますね。
そこを冷静にみてやってください。
偏差値がない場合は、平均の上だったか下だったか、
平均とどれだけ差があったのかで評価するしかありません。
どこかで、学校に偏差値を出すように要望されるといいと思います。
また、テストも、学校によって違います。
数学でいえば、ある中学はむずかしく、他の中学は基本的な問題という場合もあります。
点数ということばかりに目がいっては、子どもたちをしっかり評価できないということになります。
よく「何点取れば、どこどこの高校に行けますか」と聞かれる方が多くいますが、
教員であった頃、それにはまったくこたえられません。
定期テストで何点取っても、入試でどれだけとれるかはわかりません。
むしろ、教科の評定がいくつ、というのがまずは重要であるということです。
評価は、絶対評価でありながら、全体でどれだけできているかという評価ですので。
高校入試については、長年の経験からお話しできることがたくさんあります。
どうぞ、気軽にご相談ください。
今、子どもたちの進路選択は、本当にむずかしい世の中になっています。
昔のように、学校へ行って、しっかり勉強してればという時代ではないように思います。
システムエンジニア、ユーチューバー、インフルエンサー、フリーランス、
アフリエイター、トレーダー、起業家など、本当にたくさんの仕事があります。
そこで何を身に付け、どんな学習をさせていかなければならないかを考えながら指導しています。
とりわけ、読むこと、書くこと、そして、考えることを大切に指導しています。
今日は、偏差値のお話でした。
結果が上がったら、大いにほめてやってくださいね。
それが次への大きな力になります。