「観点別学習状況の重要性:Cを避けるために親ができること」
今日は、中学校の評価についてのお話です。
学校教育の中で、子どもたちを客観的に評価するのが教育通信です。
教育通信には、
評定:5段階で評価する数字と、観点別学習状況:ABCがあります。
特に、今後の進路実現を考えていくときに一番重要な数字といえます。
以前もお話しましたが、何点取ればどこの高校にいける、という認識は教員にはありません。
むしろ、9教科でいくつあるのか、
オール3、27でどの高校が適当なのか、まずはそこです。
高校へいく調査書(世間でいう内申)には、その評定が書かれています。
評定には、前期の評定と後期の評定があり、それをまとめたのが学年評定です。
その学年評定が調査書に書かれます。
後期教育通信に、年間と書かれた評定です。
さて、見逃してはならないのが、観点別学習状況ABCです。
観点には、どの教科も3つ書かれています。
上から、①知識・技能、②思考・判断・表現、③主体的に学習に取り組む態度
です。
おおむね①と②はテスト結果で多く評価されますが、なかには②、授業でのレポートや発言なども含めて評価する教科担任もいます。
特にみていただきたいのが、3つの観点の一番下、③関心意欲態度といわれるところです。
文の最後に「学ぼうとする」と書かれていると思います。
ここがAなのか、Bなのか、Cなのか、です。
Cがついている場合は要注意です。授業態度、挙手発言、提出物、ノートなどです。
授業をしっかりやっているだろうか、はここをみればわかります。
ずいぶん昔から、相対評価から絶対評価に変わりました。
昔は、5が何人、3が何人と決められていて、いくら頑張っても1をつけなければならない子どもがいましたが、
絶対評価になってからは、授業さえしっかりやっていれば、ほとんど1をつけませんでした。
たとえ、テストで結果が出なくても、授業はしっかりやっている、であれば2以上はあるということです。
そこをチェックしてみてください。
Cがなければ、まずはしっかり取り組んでいる、Cがあれば、何かしら課題があるということです。
できれば、懇談の際に、その課題を聞いてみると今後改善することができると思います。
そうしたことで、教育通信を見せていただいたときに、
子どもたちには、そうしたことをみて、指導、助言しています。
前期の課題を受けて、今後、その克服のために全力で支援します。
よろしくお願い致します。