今日はテストについて考えます。

以前、「テストは子どもだけのためのものではなく、指導者や先生のためのものでもある」とお話ししました。

今回は「テストそのもの」について改めて考え、提案したいと思います。

テストにはさまざまな種類があります。

定期テスト、実力テスト、資格試験などです。

中学校では特に中間テスト、期末テスト、実力テスト、入学試験があり、それぞれに目的があります。

生徒はそれらを通して自分の進路を考えていくことになります。

問題は、そのテストが本当に目的に沿っているかどうかです。

現在は後期中間テストの時期です。各校のテスト範囲を確認し、それに応じた指導計画を検討しています。

範囲を見ると学校ごとに違いがあり、これまでの学習すべてが範囲に含まれている場合もあれば、後期に学習した部分だけ、あるいは前期と同じ範囲になっている場合もあります。

本来、定期テストの目的は「前期または後期の期間に学習した内容がどれだけ理解できているかを測ること」です。

したがって前期期末テストは前期に学習した内容の到達度を測り、

前期中間テストは前期の中間までの学習内容を測ります。

同様に、後期期末テストは後期に学習した内容を、

後期中間テストは後期の中間までの内容を測るのが基本です。

習ったことをむやみに「全部出題範囲」とするのは不適切です。

 

生徒はテストに向けて一生懸命取り組みます。

その努力を受け止め、問題を丁寧に作成し、公正に評価することが大切です。

定期テストの範囲は、もう一度生徒の立場に立って検討する必要があります。