今日は、小学生の学習指導についてお話します。
うちの塾では、小学生の音読と脳トレは必須としています。
まず音読は、長い学校教育の中でも大切にされてきたものです。
とはいえ、現在学校では、なかなか。家庭でも、「しっかり読んで、サインしといて」ではないでしょうか。
小学校でも、しっかり指導しているとはいいがたいところがあります。
子どもたちの学習で、とても重要な学習活動は、読むことです。
言葉を読むことなく学習は進まないということですね。本当に、言葉の学習は大切です。
なのに今、ICT教育といい、タブレットによる学習になり、
読んだり、書いたりするという学習がなかなか少なっている状況です。
本当に、これからの時代を生きていく子どもたちは大丈夫でしょうか。言葉という人類が生み出してきたことを改めて考えていく必要があります。
音読ができるということを、本当に大切にしなければなりません。
また、音読により、学習効果が期待されます。
学習は、インプットとアウトプットが重要だとよく言われています。
いろいろな学習をみたり、聞いたりして学習する、これがインプットです。
そして、読んだり、書いたりするという学習がアウトプットです。
よくこれまで子どもたちにも話してきましたが、
「聞いたこと、教えられたことは忘れるよ。自分で考え、見つけたことは覚えているよ」、と。
まさに受動的(見る、聞く)に学習したことは忘れますが、能動的(読む、書く)に学習したことは覚えられるということですね。
つまり、アウトプットの学習は重要だということです。
よく駅員さんが安全確認で、声を出し、「〇〇、よし!」といっていますよね。
確実にできたか、脳に記憶させるためのものです。
と考えると、なかなか覚えられない、わからない、
というのは、自分から能動的に学習したか、否かです。
ここでの指導で、算数は単元の終わりに過去問で仕上げをしています。
まずは、自分で取り組ませます。
できたといい、解答を持ってきますが、おおよそ間違いがあります。
もう一度考えるように指示を出し、時には問題を音読しなさい、と指示を出します。
次に持ってきたときには、正解の丸を付けます。
ようは、問題をしっかり読んでいなかったということです。
子どもたちにはよく言いますが、
「私が教えなくてもわかっているのですね、最初からしっかり読んでね」、
と一言添えます。
問題をしっかり読み、内容を読み取る力は、そうした学習指導によりついていきます。
2回目で、まだ間違えている子どもには、その場で問題を音読させ、
いっしょに、問題の内容把握をし、そして自分でしっかり解かせるという指導をさせています。
単に、わからないところを教えてあげる、というのが学習指導ではなく、
本当にその子の力で問題が解けるようにしています。
些細な学習の歩みですが、本当に学習指導はむずかしいことです。
まず音読、そこがすべての学習の第一歩ですね。
真摯に子どもたちと向き合っていきます。