今日は「ほめて育てる」についてお話しします。

よく「子どもは褒めて育てなければ伸びない」と言われますが、本当にそうでしょうか。

私はこれまで多くの子どもたちを指導してきましたが、

どちらかといえば厳しく、ほめる場面は多くありませんでした。

今もその姿勢は変わっていません。

「何をしても、できたらほめる」という考え方には、どうしても違和感があります。

私が大切にしているのは、結果ではなく、できるようになるために見せた努力や、学ぼうとする意識の変化です。

そこをほめたいのです。

例えば、指導の場面で、いつもなら時間が来たら学習を終えてしまう子が、

ある日は課題が終わるまで取り組み続けたことがありました。

きっと「今日はこれだけはやり切りたい」と思ったのでしょう。

その小さな一歩こそ、大きな成長です。私はその姿勢をほめます。

 

だからこそ、ほめる側も、子どもの変化や努力をしっかり見抜く目が必要になります。

「ほめて育てる」は確かに大切です。

しかし、どんな姿をほめるのかは、もっと大切だと感じています。