春、そして初夏へ向かうこの季節に、

再び「個別指導」について思うことをお話ししたいと思います。

個別指導とは、一見簡単なようで実は非常に奥深いものです。

世間一般では、個別指導という言葉から「わからないところをそばで寄り添って教えてもらえる」というイメージを抱きがちですが、実際の指導はそれ以上のものを要求されます。

まず、学習内容をただテキストで学習させたり問題を解かせたりするだけでは、指導とは言えません。

重要なのは、これまでの学習内容をどの程度理解しているのか、

どこで、どうつまずいているのかをしっかり把握した上で行う指導です。

このプロセスこそが最も重要であり、また最も難しい部分です。

さらに、問題をどのように解釈し、どのように答えを導き出すのかという過程を指導することが欠かせません。

問題の答えそのものを教えるのではなく、その答えに至るまでの道筋を指導することが、真の学びを促す鍵です。もしこの指導を怠ると、子どもたちは「どこがわからないのかわからない」という状態に陥りがちです。

また、その子が日常的にどのような学習をしているか、

あるいはそもそも学習しているのかしていないのかを把握することも非常に重要です。

オンラインで家庭学習支援を始めたことで、

その子が何を勉強すべきか、

どうやって勉強すればよいかという根本的な指導の必要性がより明確になりました。

まだ中学生である子どもたちは、これから大きく成長していく可能性を秘めています。

だからこそ、

「次はこれをやってみよう」

「こういうふうに勉強してみて」

と寄り添いながら学習を進めていくことが非常に重要です。これが真の個別指導なのです。

さらに、子どもたち一人ひとりに合った指導を繰り返し、その子の持つ良さを引き出すことが求められます。

この点については、指導者自身が常に考え、改善を重ねていかなければならないのです。