先日、塾に通っている子が、学校を休んで家族とスキー旅行に出かけました。

長年、教員として学校に勤めてきた私は、最初その話を聞いて、
「学校を休んで遊びに行くなんて、どうなんだろう?」

と、ふと考えてしまいました。

でも、少し立ち止まって、その子の背景を思い浮かべてみたのです。

その子は4人きょうだい。みんな塾に通って、日々学習に励んでいます。
お父さんは単身赴任で、週に一度しか家に帰れない生活。
きっと、その貴重なお父さんの休みに合わせて、家族で出かけたのでしょう。

学習の面だけを見れば、学校を休むことは「マイナス」かもしれません。
でも、子どもたちの「成長」という視点で見れば、それは大きな「プラス」だと感じました。
雪に包まれた中で、家族と過ごす時間は、きっとかけがえのない思い出になったはずです。

私たちはつい、

「毎日学校に行くのが当たり前」

「勉強は学校でするもの」

「学校を休んで遊びに行くなんて…」

と考えがちです。
でも、学校で学ぶこと以上に大切な学びが、世の中にはたくさんあります。

家族とのふれあい、地域の人との関わり、
さまざまな職業の人の思いに触れること——
それらは、子どもたちが「生きる力」を育むうえで、とても大切な学びです。

そんなことを考えていると、

「学校の中だけで子どもを育てる」

という考え方に、少し違和感を覚えます。
もっと広い世界の中で、子どもたちが学び、育つ環境が必要なのではないでしょうか。

毎日学校に通い、1日6時間の授業を受け、

中学生は3か月に1度のテストに追われる——

それが本当に、子どもたちにとって健やかな学びの環境と言えるのでしょうか。

今こそ、子どもたちの「本当の成長」のために、
学校の在り方、そして学びの環境そのものを、もう一度見つめ直す時だと感じています。