「ペンは剣よりも強し」という言葉をご存じでしょうか。

これは、暴力よりも言葉や思想、表現の力の方が大きな影響を持つというたとえです。

今まさに、私たちはその言葉を実感する時代を生きています。

その象徴が、今大きな問題となっているSNSです。

SNSでは、何気なく発した言葉が人の命を奪ってしまうことさえあります。

問題の根底にあるのは、言葉への理解の浅さ、道徳心の欠如、そして品格の低下です。

相手にどんな気持ちを伝えたいのか。

それをどんな言葉で伝えるのか。

本来そこにこそ、私たちはもっと心を向けるべきではないでしょうか。

どんな言葉を使うときも、相手への思いやりを忘れずに話すこと。それが、人として最も大切な姿勢だと思います。

そしてもう一つ重要なのは、「言葉の力」を学び、それを適切に使えるようになることです。

すべての人がその力を身につける必要があり、とりわけ学校教育は大きな役割を担っています。

子どもたちに何を学ばせるのか。知識や理解、考える力や表現力だけではありません。

その土台となる言葉の力、そして人を思いやる心こそが、最も大切な学びです。

そのために、私たち大人が正しい言葉を使って子どもたちと向き合うこと。

思いやりの心で子どもたちを見守ること。

結局のところ、それに尽きるのだと思います。