今日は、文章問題についてです。
よく、「文章問題が苦手で」というお話をよく聞きます。
「それはね、まず問題読んでいるかというところからですね。」
そんな言葉から話を始めます。
そして、
「問題がしっかり読み取れているかが、一番の問題ですね。」
と、続けます。
この2つの視点はとても大事なことです。
では、どのように問題を読み取るか、です。
ここでは、こんな指導をしています。
小学生の算数の指導では、過去問を使って学習内容の仕上げをします。
例えば、小学校6年生、拡大図縮図の問題です。
「三角形ADEは、三角形ABCの縮図です。
①三角形ADEは、三角形ABCの何分の一の縮図ですか。図省略」
まずは、問題を音読させます。
問題を声に出しして読むことは、理解するうえでとても重要なことです。
言葉を音として脳に認識させるのです。
次に、問題を指でなぞりながら、読むように声をかけます。
文字を目で追うだけではなく、指の動作で確実に読むことが大切です。
さらには、文節ごと区切り、
この問題①であれば、三角形DEF、三角形ABCはどれなのか指でなぞって確認させ、
そして何を求めるのかをしっかりと押さえます。
こうしたことの繰り返しが、問題を読み取る力をつけるのだと思います。
特に、学年が下がれば下がるほど、こうした学習、指導が重要です。
「しっかり読んだ?」、だけでは、読み取る力はつきませんね。
私たち大人も、文を理解するとき、一文字ずつなぞったり、図を描いてみたりしますよね。